HAP-S1

HAP-S1を導入しました。

導入に至る背景

PCの音出力はこれまで、アナログ出力をC-2aCX-1経由で聴いたり、USBか光をUA-5やUA-25経由で聴いていました。

一方で宅内サーバのHDD上に貯めた音楽ファイルを聴くための、ネットワークオーディオプレーヤー(以下NAP)的なものが欲しいなと思っていました。

前者USB DAC的なものと後者が一体となったものはないものか?と近年思い続けていた背景、HAP-S1でこれを一括で精算できるものではないかと思ったのです。HAP-S1にはUSB DAC機能はないのものの、SPDIF/LINE入力があるので、思い描いていたPCの音出力兼NAP的な役割にはなるといえるでしょう。

音の傾向について

クセがなくクリアで澄み切った音です。ノイズらしきものが微塵も感じられない。堅くも無く柔らかくもないが、どちらかとゆうとやわらかくしっとり寄り。低音にボリューム感がないので、音圧的にはライトな印象。高域のきめ細かさは格別。DACの性能が良いせいか、圧縮音源のMP3と256kbps程度のAACで区別が付きません(DSSEオフの状態で)。←ヘッドフォン(MDR-Z1000)で聴いたのみです。

操作

基本はフロントで行います。曲数が多くなると、メインダイヤルでの操作は大変になるのでHDD Audio Remoteを使います。この機能につては深く追っていません。

ハイレゾについて。

手持ちの音源がなかったので、アップコンバートしたもので比較しました。元音16bit/44.1kHzを24bit/192kHz、dsf2.8Mbps、dsf5.6Mbpsに上げて比較すると、24bit/192kHz、dsf2.8Mbpsは全く差が判らない^^;…

ところがdsf5.6Mbpsとではかなり輪郭がはっきりと骨太な音になります。これは搭載DACのΣΔ変調部が2.8Mbps辺りまでは同じで5.6Mbpsでは回路的に異なるのかもしれません。判りませんが(汗) 
ΣΔ変調が既にハイレゾとなっており、CD音源はDSDの2.8Mbpsにアップコンバートされると考えてよいでしょう。逆に2.8Mbps以下のアップコンバートは作っても(買っても)HAP-S1上では意味がないように思えます。

転送(自動)

 曲のインポートは専用のHAP Music Transferという専用アプリケーションで転送します。常駐型のアプリケーションでMusicなどのフォルダを監視フォルダに指定することで、曲の増分をHAP-S1に自動転送します。

しかし、私の環境ではPC上からHAPが見つかりませんでした。セキュリティソフトの影響でしょうか? ←一部解決しました。(2013.01.04追記参照)

(2014.01.19追記)+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ESET ファミリー セキュリティ(以下ESET)のパーソナルファイヤーウォールを対話モードで運用している場合、HAP Music Transferへの検知が働かず、HAP-S1との通信が出来ません。ESETの自動モードでは検証は行っていませんが、機器一覧が出てこない場合は同様の手順で解決するかもしれません。

次の手順で解決します。(説明は全てWindowsです。)
ESETのパーソナルファイヤーウォールを一旦OFFにします。タスクマネージャ等でHAP Music Transferのバックグラウンドタスク ‘HAP Music Transfer.exe’ を再起動します。再起動後タスクトレイにHAP Music Transferのアイコンが出てきます。そこからGUIへ行くか、ショートカットからHAP Music TransferのGUIを立ち上げると機器の一覧にHAP-S1が出ます。


機器登場後、ESETのパーソナルファイヤーウォールをONに戻します。一度掴めばESETの通信許可対話ダイアログが出てくるので、ここで通信を許可を設定します。この手段はPCログアウト後再ログインすると無効となるので、再ログイン後同じ手順を繰り返す必要があります。恒久的な解決手段は未だ見つかっていません。

(2014.01.19追記)ESET ファミリー セキュリティ(以下ESET)のパーソナルファイヤーウォールの詳細設定を変更する事で解決しました。ESETの詳細設定 -> ネットワーク -> パーソナルファイヤーウォール -> IDSと詳細オプション を展開。「信頼ゾーンでのシステムサービスに対するUPNPを許可」の項をチェックします(デフォルトではチェックが外れています)。これは恒久的な解決です。


(追記終)+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

転送(手動)

エクスプローラ(explorer.exe)を開きます。

MSネットワークを開くとHAP-S1らしきsambaサーバが見えますので、( NetBIOS名=HAP-S1 )ここを開き、HAP_Internalへ進みます。

ローカルPC上の曲( %USERPROFILE%Music などの)フォルダ、若しくはフォルダ内の曲を選択してコピー( Ctrl+c )、ネットワークの \HAP-S1HAP_Internal 上でペースト( Ctrl-v )します。曲転送はこの手動による方法でも正解です。

階層は \HAP-S1HAP_Internal(アーティスト名)(アルバム名)(曲目名).* としました。
曲名とアルバムアートの取得はHAP-S1が自動でやってくれます。この自動プロファイリング機能なかなか賢いです。(ファイル名とHAP-S1操作時の曲名アーティスト名は異なります。)

総評

HAP-S1はコンパクトで音質・機能と価格のバランスがとれた製品だと思います。私にとって久々にコンポーネントオーディオで満足している機器です。

唯一残念なとこはストリーミングに対応していないこと。転送が面倒なんです。直にサーバ上のファイルをHAP-S1で鳴らしたい!

HAP Music Transferはそんな煩わしさを解消すべく付帯したと思います。しかし、歴史的背景から私は、一つの曲について複数のコーデックファイルを保有しています。

XPERIAでAACファイルを聴くためのメモ

つまり保有曲の容量がすでにHAP-S1の容量近くに達していること。そして、実曲に対する曲目が多く、容量や管理面を考慮すると自動転送には躊躇しています。開発途中でもしや、samba経由の曲抽出やLAN内でのストリーミングの品質に問題があったのでしょうか?。「インターネットラジオ」の機能はあるのですがネ。次期の製品であるとか、アップデートであるとか?。アップデートに期待したいです・・・。

お家でじっくり聴くとう時間はなかなか持てないかもしれないけれど、少しでも有る方にはオススメです。

 あそれとこれ、めっちゃ重いです><同じ体積の漬け物石くらい^^;