So-net モバイル WiMAX 2+ に加入してみました。
結論から言うと、WiMAX 2+ の利点が実感できず、機器・サービスともに質がよいとは思えない。
というのが率直な感想です。
※2014/8/16追記
WiMAXが通じない過疎な田舎エリアで威力を発揮しました。
もしWiMAXを始めるなら、WiMAX 2+ でなく通常のWiMAX のほうが端末の性能およびサービスが良質で、サービスと価格のバランスも取れている思います。今すぐ解約してノーマルの So-net モバイル WiMAX にしたいくらいです。
※以降WiMAX 2+ = WiMAX2と表記します。
開梱、セットアップ
同梱品:取扱説明書・保証書類、microICカード(※以降便宜上SIMと言います。)、microUSBケーブル、ACアダプタ、USB給電ケーブル。
スタート画面。手に持った感じ、ずっしりきます。質量はXPERIA Zとほぼ同じくらいです。
起動ボタンウェイトは比較的長く、は5~8秒程度押さないと起動しません。
OSはAndroidです。起動は意外と速く使えるまで1分も掛からないです。
USBデバッグはできません。
タッチ感度およびUIの応答はわるく、ボタンをタップしても反応しないときがよくあります。
左側面にmicroUSBとSIMスロット、右側面が電源スイッチとmicroSDスロット。
※SIMを挿さないとWiMAX2はおろかWiMAXも通信しません。
WPSによる簡単セットアップ。同梱にESSIDとパスキーの印刷、加えてメニューでも各値は確認できます。
SIMの差し込み方向が本体に印刷されていないので取扱説明書で確認します。
写真右は別売非接触充電台の説明。充電クレードルは付属しないものの別売でこういうものは装備できます。
速度フィールドテスト
結果
枠で囲った値がWiMAX2を掴んだ時です。ご覧の通り、サンプルした時間・場所により数値に大きな差がでます。最後の5.68Mbpsは本当にWiMAX2なの?と疑いたくなりますが、本体の表示ではWiMAX2を表示していました。体感速度はどうかというと、これは回数を重ねて試してみなければ分からない面があるので、分かり次第追記します。PCによる計測は行っていません。
感度
以前WiMAXに加入していたときの端末AtermWM3500Rに比べ同じ条件で電波の掴み性能がわるいです。移動時のアクセスポイント切り替えの反応も遅く、移動体ではほぼ使う意味がないと感じるほどです。
電池の持ち
朝と昼で1日計3Hほど使用し、それ以外は電源を落とした状態で1/3程度のバッテリー減少でした。
結果。実質給電無しで使えるのは2~3日程なので持ちはよいとはいえません。内蔵バッテリーで他機器を給電できるとのことですが、この程度の能力では供給源としては使えないです。
一定時間使用しないでいると、WiFiルータのビーコンが消え、ディープスリープモードに入るような動作をします。しかし実際は内部でなにかしらのタスクが動いているようで約10Hも過ぎると電池が完全消耗します。
速度制限
So-net モバイル LTE ハイスピードMプラン(旧名称NURO LTE)と同じく一定通信量でWiMAX2に速度制限が掛かります(特別期間を除く)。ただしWiMAXのほうは無制限なので、そこが救いです。
総評
WiMAX2はルータの性能、サービスともに加入の利点がないように思われます。
その最大の理由は感度の性能です。WiMAX系を導入するのであればWiMAX、ルータはAtermをお勧めします。
※2014/8/16追記
WiMAXが通じない過疎な田舎エリアで威力を発揮しました。
+約1000円の追加料金で、ハイスピードプラスエリアモードというサービスが使えます。
auの800MHz帯LTEで速度は十分です。
3日間で1G、1ヶ月で7Gの制限があります。このときは3日間で3G近く使いましたが、制限はかかりませんでした。田舎なので回線が空いているということなのでしょう。
過疎エリアで使う可能性があるなら、この機種を持つ価値はあるといえるでしょう。