HP ProLiant MicroServer で遊ぼう!前回のハードウエア編に続いて、OSとアプリケーションの構築を行った記録です。
OSは Windows Server 2012 R2 Essentials です。
インストールはウィザードに従って行っていきます。
注意する点として、BIOS設定で内蔵のNICを無効にしておかないと、インストーラが停止します。(2013.12の時点) そして、なぜかEssentialsでは有無を言わさずドメインに参加させられます。ドメインポリシーのおかげでユーザに安易なパスワード設定ができません。家庭内でのご使用の際はご注意ください。
構成は次のようにしました。
NASの代替なので、ファイルサーバ(以下:FS)が主な仕事です。あとはHyper-vを入れて適当に遊びます(笑) CentOSにもSambaを実装しました。実際に使っているのはホストOS直下のFSです。ゲストOSの各バージョンは次の通り。CentOS、DebianどちらのゲストOSも特に問題なくインストールが出来ました。※Vine Linuxは失敗しました。公式サポートされているSUSE (OpenSUSE)は試していません。
CentOS 6.3
Debian wheezy
Hyper-V関連は次回にするとして、まずはFSとその土台となる記憶域の構築から初めて行きます。
記憶域とは記憶プールと仮想ハードディスクから構成されます。記憶プールとは幾つかの物理ディスクを論理的に一つに束ねたたものです。
この記憶プールからさらに仮想ハードディスクを作ります。
域とかプールとかの言葉が分かりづらいですね。ケーキに例えると大きさの違う幾つかのカットケーキがあったとします。これらを一つにまとめ、塊にしたものが記憶プール。それを1個または複数に分割して包装したものが仮想ハードディスクといったところでしょうか。
・・・あれ?分かりづらくなったかも(汗)
まず2台以上のHDDを用意します。2つの容量は異なっていても構いません。
記憶プールを生成します。単純な容量の足し算とソフトウェアRAIDのような仕様にもできます。ここはRAID1相当の双方向ミラーにしました。今回、ハードではRAIDは組んでいません。HPはハードウエアに関して信頼性が高いのですが、BIOSやファームウェアやドライバに関しては開発が後手に回っている気がします。
RAID1相当なので生成される容量は実容量の半分になります。
この記憶プールは後からでも増量が可能です。HDDスロットは4つなので、残りのスロットも埋めてみました。この記憶プールから仮想ハードディスクを作ります。Windows Server 2012 R2 のほうは、このウィザードが非常に明解なのに対しEssentialsは何故か難解です。
仮想ハードディスクは実容量よりも大きく設定できます。増設を考慮して搭載できる最大値を設定しておくと便利かもしれません。
仮想ハードディスクが完成すると、ようやくディスクの管理画面にハードディスクが現れます。
WindowsはネイティブでFS機能が入っているので、あとはディレクトリごとの共有とセキュリティ設定のみです。予め意味不明な共有フォルダが用意されていました。
このように Windows Server 2012 R2 Essential は記憶域を使うことで、柔軟にHDDの増改築を行うことが出来ます。
以上、HP ProLiant MicroServer で遊ぼう![ソフトウエア編1-FS-]でした。
次回Hyper-vの回に続きます。