好きなアニメキャラを描いてみよう (3)

だいぶ間が空いてしまいましたが、好きなアニメキャラを描いてみようシリーズ前回の続きです。
今回はいよいよペン入れ、つまり”主線入れ”についてです。この工法ではペンタブを使いません。ベクター曲線で全てマウスで描いていきます。今回はマウスによるベクター曲線の入れ方について説明します。
ベクター曲線が出来るドローソフトは、私が知る限りではCELSYSのIlluststudioCLIP STUDIO PAINT 、それにSYSTEMAX Software DevelopmentのSAIこの3つですフェンリルのPictBear、ピージ―エヌのopenCanvasもマウスによるベクター線が出来ることを確認しました。 (ベジェ曲線は入力にある程度の訓練が必要なので除きます。)
CELSYS系は始点と終点角度、SAIは始点と中点と中点(…最後ダブルクリックで終点)で曲線を描きます。CLIP STUDIO PAINTを例に説明します。

なの_行程9

画面は下絵を取り込んだ状態です。
新規ベクターレイヤーを作成
メニューから –> レイヤー –> 新規レイヤー –> ベクターレイヤー ( V )、
もしくはレイヤーパネルの新規ベクターレイヤーボタンをクリックします。
曲線ツールを選ぶ
左端パネルの曲線のボタンを選択、その右サブツールで曲線、
ツールのプロパティでブラシサイズを3.0(←とりあえず決めた値です。)に、
ベクター吸着にチェックを入れます。

なの_行程10

準備が終わったらペンを入れます。
始点から終点にかけてマウスでドラグします。
終点でマウスボタンを離して円弧の角度を決めます。
この方式の円弧は、複雑な曲線は苦手ですが入力が単純なので、慣れればベジェ曲線より直感的に快適に描けると思います。

なの_行程11

次の曲線を繋げた状態。点と点の距離で円弧の形が決まってしまうので。大きな弧はある程度続けて描けますが細かい弧は繋げていかなくてはなりません。つまりベクター線でペン入れを行うということは弧を繋げる地道な作業ということになります。
ペンタブのほうが早い?と思いますか?昔から絵を描いた方はそう思うかもしれませんね。しかし大人になってから絵(デジタルペイント)を初めた私にとっては、ペンに練習を費やすよりもこちらですすめたほうがすんなりいく気がして今に至っています。正直申しますと、私はペンタブでペン入れは出来ません。

好きなアニメキャラを描いてみよう (1)
好きなアニメキャラを描いてみよう (2)

さて、この特集はデジタルペイントを経験されていない方に読んで頂きたく投稿しています。ペンをろくに持ったことのない私がデジタルペイントで簡単にアニメ絵が描ける! という喜びを発見し、これを是非まだデジタルペイント未経験者の方に知ってもらいたいとい!!!う想いから書いています。折角なので自己満足で終わりにしたくはありません。もし、不明な点やご要望があればご連絡ください。よって次回の内容は反響次第と言うことになります。…続く?